中学生会員の読解力アップを!!

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授業でつきにくい力をどうするか

ここが今回の記事の一番のテーマでもあります。

小学生と中学生では学習方法に少し違う部分がありますが、要点は一緒。

語彙力

まず、『語彙力』ですが、漢字の学習も含めていろんな言葉に出会うことが大切です。○歳までに覚えたい言葉3000なども有効です。

子どもが読みたがらないようであれば、会話の中に難しめの言葉を入れながら意味を理解しているか親がチェックをするという方法もあります。

クイズ形式でも楽しめるでしょう。

そして意味がわからない言葉があればあやふやにせず調べるクセをつけること。親に聞くようにする、でもいいです。

想像力

次に『想像力』ですが、単純に言ってしまうと実体験が必要。

経験したことのないことを頭で思い浮かべるのは大人でも難しいです。

だから小学生の子どもには、たくさんいろんなことを経験させることが大切なのです。

かといって経験できないことも国語では問題として出てきますが、その状況をイメージできるかどうかは近い体験があるかどうかが必ず影響します。

近い体験がなければ、「会話」や「映像」に頼るのも良いでしょう。

ちなみに私は淡い恋心を描いた作品が出題されると全く点が取れない男子でした(笑)

一般常識

続いて一般常識ですが、この力を身につけるには「親子の会話」が一番大切。ただ人によって意見が分かれるような常識は国語の問題としては不適切なので、大人が子どもに身につけてほしい、最低限の常識が問われます。

それに加えて常識とは違った場面が出てきたときに違和感を感じることができるか。ということも大切です。

A子はB子を思いっきりひっぱたいた。

一瞬の静寂があって、B子は大笑いをはじめた。

この文章に違和感を感じて、B子の心情を読み取ってください。というのも一般常識の領域が含まれています。

問題の答え方

ここまでは、すぐに結果(成績)として出てこない分野でした。

最後にお話するのは、問題の答え方です。

学校では、意見がわかれるような問題に対して個人の感想・意見を表現するという分野も重視されるため、

「そういう考え方もいいですね。」と否定することはあまりしません。

そういった背景もあって「国語は答えがひとつじゃない」という誤った考え方が発生してしまいます。

ですが、国語という教科がテストとして出題された場合は、テストである以上答えは1つであるべき、というのが私の考えです。

問題を作る側も答えが何個もある問題は評価に困るので、正解をちゃんと用意してくれています。

そこで、文章から読み取れる筆者の考え(出題者が考える筆者の考え)と、設問文から読み取れる出題者の意図、この両方に応えるための手法を学ばなければテストで良い点をとることはできないのです。

逆に、そこを意識してテストに臨むことができると成績は少しずつ上ってくるはずです。

答え方・解き方の知識

さて、学研会員のAさん選択問題でなぜか間違えてしまう。

そこで選択問題に正しいと思うものに○、間違いには×、どちらとも言えないものに△をつけてください。

といったところ、間違えた4択問題では×が1つであと全部△に、、

選択肢全体を読むとなんとなく間違ってるとまでは言えないと感じるいうことで△のオンパレードになってしまいました。

選択問題では、これが正解だ!となりづらいように表現の言い換えを行っていることが多いです。

その罠にまんまと引っかかっている様子。

これは筆者の言いたいことはわかっていても、問題を作成した人の意図までは理解できていないことが要因です。

何ができていないか、手にとるようにわかるのが個別指導の最大のメリットですね(笑)

○×をつけるのも一つのテクニックですが、もう一つのテクニックで選択問題の正答率がぐっと上がりました。ただの消去法ではありません。

選択問題の解き方なんて学校では教えてくれません。

ですが、入試というものが控えているのであれば、答え方を学ぶことはとても大切だと私は思います。

《例題》

「昨日の晩ごはんは何を食べた?」という質問の回答として最も適切なものを次の中から一つ選びなさい。

① 「6時に食べた。」

②「魚を焼いた。」

③「お寿司がおいしかった。」

④ 「ハンバーグを食べた。」

《解答》

①と答えるようではかなり不安ですね。。。

②と答える人は想像力が豊かですが勝手に「焼いて食べた」と欠所補充するのはテストではNGです。

③で間違える人が多そうですが味については質問していません。

会話では①以外は正解ですが、国語のテストでは正解は④のみです。

このような答えを導き出すルールを理解しておくことが大切なのです。

読解問題の復習は意味がない

さて、間違えたから、もう一度同じ問題に挑戦してみよう。

という学習方法が通用しないのが国語の難しいところでもあります。

例えば、さきほどの選択問題。

《例題》 「昨日の晩ごはんは何を食べた?」という質問の回答として最も適切なものを次の中から一つ選びなさい。

もう一度同じ問題が出されたら、選択肢がなくても答えを覚えちゃってますよね?

これがもう一つの国語力向上が難しい理由です。

では、どうするか?

一度解いて添削した後の振り返りがとても重要です。

間違えた箇所だけでなく正解した問題も、なぜその答えが正解なのかを考えることです。

小学生から『熟読』する力を!

「国語ってどうやって勉強していいかわからない。」

「勉強してもなかなか結果として反映されない。」

といったテーマについて3ページに渡ってお話しました。

まずは、引用文・設問文を熟読することで国語という教科のスタートラインに立てます。

小学生で国語が不安という子は圧倒的に「読んでいない」ということが多いです。

そのため学研教室での小学生への指導では

「わかりません」と質問にきたときは、まず「もう1回読んできてください」と声掛けをすることが推奨されています。

熟読する習慣を身につけること重要視しているのです。

期待されていたような、読解力を上げる方法論ではなかったかもしれませんが、根っこの一番大切な部分をお話させていただきました。

中学生のお子様がいらっしゃる方で、国語の学習にお悩みがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。

国語力は今からでも上がります。大人になっても上がり続けます。

国語との正しい向き合い方が身についていれば!

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